立ち枯れ…
最近、足繁く通っている丹沢。その丹沢山塊には杉などの植林帯が多くみられるなか、関東南部には珍しくまとまったブナ林もあり、なかには樹齢300年を越すブナの巨木もたたずんでいます。しかし、その丹沢の山々にも深刻な荒廃が進んでいる場所が目立っている。
立ち枯れなどの荒廃も90年代から急速に進んでいる状態で…その原因は人間。主要因とされている「酸性雨」「温暖化」「鹿による食採」は元をただせば全部人間の仕業である。
首都圏に座する山塊ゆえに現代社会が活発に活動すればするだけ「酸性雨」と「温暖化」の原因となる生活熱と大気汚染を発生させブナは立ち枯れる。そして平野の開発により追いやられた鹿は山々の下草を食採し山肌をあらわにする。その影響により立ち枯れて痩せた山肌は風雨で浸食され崩れ落ちる。
ブナの大樹からは人間誰しも大きなエネルギーを感じ、ブナ林特有のゆったりした時間の流れが実際の月日の営みと重なり人生を振り返らせる郷愁があるそうだ。
誕生から始まる人生もブナも…実生→若木→成木→大樹となり、やがて自然に枯れて土に還る。そしてまた土は新しい生命を育む。しかし酸性雨により立ち枯れた木は、朽ちても虫も草も寄らず土に還らないと聞いた。
結局便利さを追求しかけがえのないものを失う…その事実に気づいた時には手遅れとなっていることも多く、現状復帰させるには気の遠くなるような時間が必要となる。
私も含めほとんどの人間はそのことを百も承知している…人間は自然と共生できる存在なんだろうか??
| 固定リンク
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>あくわひがし
究極は人間の思考の問題なんだよ。
自覚しても実行できない…
所詮、人間は精神的に弱い動物だから。
環境問題を意識することを、
出来る人間から、出来る国から、
広めていかないとね!
投稿: hide | 2006年12月28日 (木) 01時13分
>Fjirouさん
最近でこそエコに趣をかけるようになったのですが、
ほんの数年前までは関心ないものでしたよね。
自動車メーカーも、
自分たちの作った車が排出する排気ガスで酸性雨を降らせ、
自分たちの作った車を傷つかせてしまう…
悲しいサガですね。
投稿: hide | 2006年12月28日 (木) 01時10分
>もうぞうさん
以前、伊豆にある百名山「天城山」に登った際、
登山口の注意版に“ストック禁止”と書いてあった。
しかしお構いなしのハイカーも多数いた…
ほんと個々のモラル次第で変わるのですがね。
山はみんな(動物・植物も含め)のモノですから!
投稿: hide | 2006年12月28日 (木) 01時05分
確かにもっと環境に力をいれんと
いかんよね。
異常気象だってもとはといえば人間の
仕業だしね・・・。
日本は比較的そういう風潮だけど
世界的にはまだまだだしなー。
投稿: あくわひがし | 2006年12月27日 (水) 22時12分
酸性雨の影響はあると思いますよ!
酸性雨と言えば
「昨年、セカンドカーを購入する際に中古車も視野に入れ
あるメーカーの中古車センターに行った時
新車落ちが沢山展示してありました。
何故かと理由を聞いた所、酸性雨に塗装をやられた
そうで、よーく見ると直径5mm前後の薄いシミのように
なったものが沢山ありました。
この時、中古車を買うか迷いましたが結局は新車にしました。」
と、こんな事を思い出しました。
投稿: Fjirou | 2006年12月27日 (水) 20時35分
登山者が増えれば、山はダメージを受けます。
とくに集団登山は・・・
近年流行のストックを使う登山もしかり。
せめてマナーは守りたいものです。
投稿: もうぞう | 2006年12月27日 (水) 19時41分